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遺言者の想いを家族に伝えて遺言書を作成|遺言相談事例

ご依頼内容

年齢:80代
性別:男性
会社創業者

ご相談者様はご自身で会社を創業した方です。
現在は2人いるお子さんのうちお1人が会社を継いでいます。
創業した会社の株式の問題(経営権)や、金融資産や不動産も多く保有されていたことから生前に対策を取りたいと考えご相談に来られました。

ご相談者様は会社の株式については二男に、実家と田畑や仏壇等の祭祀事については長男に継いでもらいたい、との考えをお持ちでしたが、相続人である子どもたちにはそのことを伝えないまま遺言を作成しようとされていました。

二男にはプラスの財産(自社株)を、長男にはこれからお金のかかってくる財産(田んぼ等)を継がせることとなるためとても悩まれている様子でした。
できれば子供たちには平等に財産を相続させてあげたい、との想いがあったようです。

解決までの流れ

不動産や自社株などの財産がある場合、相続人に平等に分割というのは難しいことですが、依頼者が納得いくまで数回にわたり打ち合わせを行い、公正証書遺言を作成しました。
子どもたちには内緒で遺言を作成されていた依頼者でしたが、実家を継いでもらいたい長男へは事前の話し合いを提案しました。本当に田畑等を継ぐ意思が長男にあるのか確認しておいた方が良いと思ったからです。
そして、子供たちへ平等に相続させてあげたい、という依頼者の希望を実現するために預貯金や保険金の受取額の見直しを図りました。
負担のかかる財産を多く含む長男へ、保険金の受取額を多めすることによって、少しでも不公平感を少なくできるように一緒に考えていきました。

また、遺言の最後には付言事項(家族へのメッセージなど)を追加し、依頼者の子どもたちに対する想いを書き残しました。

結果・解決ポイント

解決ポイント01

自社株の承継を考えて遺言を作成した事
今回のケースのように家業を特定の人に継いでもらいたい場合は、相続の際の遺産分割協議は難しくなりがちです。
業績好調な中小企業の自社株というのは、評価が高くなりますが、実際に売却できるかというと難しいのが現状です。
遺言で指定しておくと後のトラブルが回避出来ます。

解決ポイント02

付言事項で想いを記したこと
平等・公平にという想いはあっても、自社株や不動産、祭祀財産の負担がある場合、完全に平等というのは現実には不可能に近いものです。
そんなときに、子供たちの事を想って遺した遺言の真意を知ることができれば、納得を得られやすくなるのではないでしょうか。
遺言には、本文の他に付言事項といって遺言を書いたときの想いなどを記載することができます。

担当者情報

今回のように、実家は長男へ、しかし負担も大きいため不安だという親も多いと思います。
そんな方の気持ちに寄り添い、提案していけたことで依頼者にも納得していただくことが出来たと思います。

司法書士廣瀬修一 (保有資格中小企業診断士、土地家屋調査士、行政書士、AFP)

廣瀬修一

自社株の承継は資産的な相続の話と、会社の経営の話など多くの課題があり複雑です。

後継者の育成も含めて、早い段階から準備をしていきたいですね。

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