ひろせ日記
香川県で司法書士として開業するなら
相続の相談なら香川県高松市の「ひろせ司法書士法人」司法書士・行政書士の廣瀬修一です!
口述試験も終わりましたね。
司法書士のキャリアを考えるこのブログもいよいよ第4回です。
司法書士になったら、いつかは自分の事務所を持ちたい。
そんなふうに考えている方もいると思います。
これまでの記事では、香川県に戻って司法書士として働くことや、勤務司法書士というキャリアについて書いてきました。
今回は、もう一つの選択肢「香川県で司法書士として開業する」
ということについて、私自身の経験から書いてみたいと思います。
私は香川県で司法書士試験に合格した後、神戸の司法書士事務所で3年間勤務しました。
そして香川県に戻り、2010年に独立開業しました。
今でこそ長く司法書士の仕事を続けていますが、最初から順調だったわけではありません。
むしろ開業してしばらくは、全然、仕事がありませんでした(笑)。
開業したけど、登記の仕事がない
司法書士として開業するわけですから、当然、登記の仕事をするつもりでした。
ところが開業して数か月。登記の仕事は、ほとんどありません。
まぁ考えてみれば当たり前です。
神戸で3年間の実務経験はあっても、香川県に戻って開業したばかりの私を、司法書士として知っている人はほとんどいません。
事務所を開けば、どこからともなく依頼がやってくる。
そんな都合のいい話はありませんでした。
しかも私は、十分な資金を準備して開業したわけでもなかったため、登録免許税を立て替えるのもひと苦労でした。
仕事は来ない、でも、家賃などの固定費は毎月出ていく。
毎日減り続ける通帳の残高を見てドキドキです。
今なら、「もう少し開業資金を用意してから始めた方がいいよ」と普通にアドバイスしますね(笑)。
まずは、今できる仕事をやってみる
私が開業した2010年頃は、債務整理や過払金返還請求が非常に多かった時代です。
登記の依頼はなかなか来ませんでしたが、当時需要の大きかったこの分野に力を入れました。
少しずつ相談してくださる方が増えていきました。
開業当初の私が大切にしていたのは、「儲かるか、儲からないかにかかわらず、来た仕事はまずやってみる。」ということでした。
経験したことのない仕事も、手間がかかる仕事もありました。
躊躇することもしばしば。
でも、まずはやってみる。やってみて分からなければ調べる。先輩に聞く。
そうやって、できるだけ目の前に来た仕事から逃げずに取り組みました。
過払金返還請求でも、話し合いだけでは十分な返還を受けられなければ、必要に応じて訴訟をしました。訴訟をしても、しなくても、当事務所がいただく報酬は同じです。
それでも、依頼者にとって訴訟をした方がいいのであれば、やる。
目の前の一件を、できるだけきちんとやる。
それを繰り返していました。
開業から3年ほどすると、過払金の仕事は徐々に減ってきましたが、その頃には少しずつ登記の依頼が増えていました。
一度依頼してくださった方から、別の方をご紹介いただく。
仕事を通じて知り合った方から、また相談をいただく。
そうやって、少しずつ仕事がつながっていきました。
地方はやはり、人のつながりが大切だと実感しました。
来た仕事を誠実にやる。
その積み重ねだったのだと思います。
【独立初期】香川県司法書士会の仲間や同業者に助けられた経験
独立すると、自分で判断しなければならないことが一気に増えます。
勤務していた頃なら先輩に聞けたことも、自分で考えなければなりません。
そんなときにありがたかったのが、香川県司法書士会の司法書士仲間でした。
第2回でも書きましたが、当時は若い司法書士仲間とほぼ毎週フットサルをしていました。
仕事の悩みを相談したり、分からないことを聞いたり。
開業したばかりの頃に、気軽に相談できる同業者が身近にいたことには、ずいぶん助けられました。
独立したからといって、何もかも一人で抱える必要はありません。
同じ仕事をする仲間が身近にいることは、とても心強いものでした。
他士業(税理士・土地家屋調査士)との連携が重要な理由
開業当初は、異業種交流会にも積極的に参加しました。
そこで、税理士や土地家屋調査士、弁護士などの他士業や、さまざまな仕事をしている人たちと知り合いました。
もちろん、そこから仕事をご紹介いただくこともありました。
でも、他士業とのつながりで本当に大切だったのは、「仕事を紹介してもらうこと」ではなかったように思います。
司法書士のところに来る相談は、司法書士の仕事だけできれいに解決するとは限りません。
税金の問題が関係することもある。不動産の測量や境界が関係することもある。法律上の争いになることもある。
そんなとき、相談できる専門家がいる。
それは、目の前のお客様により良い仕事をするために、とても大切なことだと気づきました。
実は私は、司法書士だけでなく土地家屋調査士の資格も取得しています。開業する前は、「司法書士と土地家屋調査士、両方の仕事ができたら強いんじゃないか」と考えていました。
できるだけ自分で完結できる方がいいと思っていたんですね。
でも、いろいろな人と知り合い、一緒に仕事をするようになると、考え方が変わってきました。
全部、自分でやらなくてもいい。
自分よりその分野に詳しい人がいるなら、その人を頼ればいい。
そして自分も、司法書士として必要とされたときには力になる。
そうやって、それぞれの専門家が自分の得意なところを持ち寄った方が、お客様にとっていい仕事ができることもあります。
独立するということは、何でも一人でできるようになることではありません。
一人で事務所を始めることと、一人で仕事をすることは違う。
これは、香川県で開業して、人とのつながりが増えていく中で学んだことの一つです。
香川県で開業するという選択
もちろん、「香川県で開業すればうまくいきます」なんて無責任なことは言えません。
私自身、開業して数か月は登記の仕事がほとんどなく、減っていく通帳残高を見ながらドキドキしていました。
それでも、その時にできる仕事に取り組み、人と会い、目の前の依頼を一件ずつやってきました。
そうした小さな積み重ねが、少しずつ仕事につながっていったように思います。
開業したばかりの頃は、その先、自分がどうなっているのかなんて全く分かりませんでした。
目の前に来た仕事を、一件ずつやっていただけです。
だから、これから司法書士になる方にも、
勤務する。独立する。県外で経験を積む。香川県で経験を積む。そして、いつか香川県で開業する。
いろいろな道があることを知っておいてほしいと思います。
「独立か勤務か」ではなく、「独立も勤務も」。
このシリーズで何度も書いていますが、やっぱりここに戻ってきます。
もし、「いつか自分の事務所をやってみたい」と思っている司法書士や司法書士試験合格者がいたら、その選択肢の中に、「香川県で開業する」も入れてみてください。
仕事がなくて、通帳の残高を見ながらドキドキしていた時期もありましたが(笑)、私は香川県で開業してよかったと思っています。
香川県、いいところですよ。
開業する場所としても、ぜひ選択肢の一つに。
次回は、このシリーズの最後として、「香川県で司法書士として働く・暮らす」について書いてみたいと思います。
「香川県で司法書士として働く」シリーズ
第1回 香川県に戻って司法書士として働くという選択
→ 第1回の記事へ
第2回 司法書士に合格したら、すぐ独立しないといけない?
→ 第2回の記事へ
第3回 勤務司法書士として働くというキャリア
→ 第3回の記事へ
第4回 香川県で司法書士として開業するなら
→ 今回の記事
第5回 香川県で司法書士として働く・暮らす
→ 近日公開
香川県へのUターンや、香川県で司法書士として働くことを考えている方へ。
独立・勤務など具体的な働き方がまだ決まっていなくても構いません。
当事務所でお答えできる範囲にはなりますが、香川県の司法書士業界について知りたいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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