ひろせ日記

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勤務司法書士として働くというキャリア

公開日:2026年10月9日
更新日:2026年10月9日

相続の相談なら香川県高松市の「ひろせ司法書士法人」司法書士・行政書士の廣瀬修一です!

筆記試験の合格発表から数日たって、合格した実感が湧いてきたのではないでしょうか?? 

司法書士試験に合格して、「まずは司法書士事務所で働いてみよう」そう考えている方も多いと思います。

でも、いざ勤務先を探し始めると、いろいろ気になりますよね。

どんな事務所を選べばいいのか?
ちゃんと実務を教えてもらえるのか?
司法書士として、いろいろな仕事を経験できるのか?

特に都市部の大きな司法書士法人については、
「毎日、決済ばかりすることになるんじゃないか?」
「仕事の一部分しか経験できないんじゃないか?」

そんな話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

私は香川県で司法書士試験に合格した後、神戸の司法書士事務所で3年間勤務しました。

今回は、その経験から、「勤務司法書士として働くこと」について、もう少し書いてみたいと思います。

神戸での3年間

私が勤務していた事務所は、神戸の元町駅の近くにありました。

それほど大きな事務所ではありませんでしたが、案件数はかなり多かったと思います。

不動産登記、商業登記、相続。

そのほかにも、いろいろな案件を経験させてもらいました。

試験で勉強した知識と、実際の仕事との間には、距離がありますが、勉強したことが実務で活かせる。
ということが実感できて楽しかったですね。

同じ種類の仕事を何度も経験することで、仕事の流れが身につく。
一方で、今まで経験したことのない案件が来れば、自分で調べて、考えて、わからなければ先輩に聞く。

その繰り返しでした。

若い頃にたくさんの案件を経験できたことは、今振り返っても本当に良かったと思っています。

良かったのは、案件数だけではありません

今振り返ると、神戸での勤務が良かった理由は、単に案件数が多かったからだけではありません。

案件の種類が多かったこと。

これも大きかったと思います。

不動産登記だけ、商業登記だけ、相続だけ。

そうではなく、いろいろな案件に触れることができました。

そして、事務所の人数も多すぎませんでした。
社員同士の距離が近く、分からないことがあれば先輩に聞くことができる。

自分が担当していない案件についても、「こんな案件が来てるんや」と知ることができました。
ときにはみんなで一緒に考えます。

そんな環境だったので、「考える。」という習慣が身につきました。

司法書士の実務を覚えるうえで、「案件の数」と「案件の幅」その両方を経験できたことは、とても大きかったと思っています。

大きな事務所がいいのか、小さな事務所がいいのか

では、小さな事務所に就職した方がいいのか、というとそういう話でもありません。

都市部の大きな司法書士法人には、大きな事務所だからこそ経験できる案件があります。
たくさんの決済案件を経験することも、決して悪いことではないと思います。

同じ仕事を繰り返すからこそ、身につくものもあります。

一方で、小さな事務所では、一つの案件について最初の相談から最後まで関わる機会が多いかもしれません。

お客様から直接話を聞く。
必要な手続きを考える。
書類を作る。
関係者と調整する。
そして、最後まで案件を見届ける。

それぞれの事務所に、それぞれの良さがあります。

だから、勤務先を探すときに、「大きい事務所か、小さい事務所か」だけで考える必要はないと思います。

それよりも、「その事務所で、自分は何を経験できるのか」を見てほしいと思います。

プライベートも充実

仕事とは少し離れますが、神戸で働いていた3年間は、私にとって生活そのものも楽しい時間でした。

事務所は元町駅のすぐ近くにあって、仕事が終わって外に出れば、街は賑やかです。

私は、給料日になると元町や三宮のセレクトショップに寄って、ネクタイを一本買って帰るのを楽しみにしていました。

今思えば、仕事を覚えるのに必死だった一方で、そんな楽しみもあったんだなぁ。

そんなことも含めて、神戸で働いた3年間はいい思い出です。

香川県を離れて働いたからこそ経験できたことも、たくさんありました。

一度県外へ出て、いろいろな仕事を経験する。
違う街で暮らしてみる。
そこで人と出会う。

それも、とてもいい経験だと思います。
そのうえで、「そろそろ香川県に帰ろうかな」と思う日が来たら、帰ってくればいい。
そんな選択肢もアリですね。

勤務司法書士は「修業期間」だけではない

そして、もう一つ。

前回の記事でも少し触れましたが、勤務司法書士=独立するまでの修業期間と考える必要もないと思っています。

勤務して実務を覚えて、その後独立する。

もちろん、それもいい。

私自身はその道を歩きました。

でも、事務所経営にはそれほど興味がない人もいるでしょう。

仲間と一緒に仕事をする方が自分には合っている人もいる。
一つの分野の専門性を高めていきたい人もいる。

勤務司法書士として経験を積みながら、事務所の中で成長していく。

そんなキャリアがあってもいいと思います。

今は司法書士法人も増え、司法書士の働き方の選択肢も少しずつ増えてきました。
「司法書士になったら、いつかは独立」
だけが答えではありません。

どこで働くかより、何を経験するか

司法書士として最初に働く事務所を選ぶとき、給料や勤務地、休日などの条件はもちろん大切です。

でも、それと同じくらい、「そこで何を経験できるのか(したいのか)」を考えてみてほしいと思います。

どんな案件を扱っているのか?
司法書士として、お客様と直接話す機会があるのか?
分からないことを相談できる司法書士がいるのか?
一つの案件に、どこまで関わることができるのか?

そして、

自分はどんな司法書士になりたいのか?!

その答えによって、選ぶ事務所も変わってくると思います。

私の場合は、神戸の事務所で3年間働きました。

案件数が多かった。
案件の種類も多かった。
先輩や仲間との距離も近かった。
そして仕事が終われば、プライベートも充実。

あの3年間があったから、香川県に戻って独立したときにも、やっていくことができたのだと思います。

県外で経験を積むのもいい。
香川県で勤務司法書士として働くのもいい。
そして、いつか独立するのもいい。
ずっと勤務司法書士として働くのもいい。

いろんな選択肢があります。

やっぱり今回も、
「独立か勤務か」ではなく、「独立も勤務も」。
ですね。

そして県外で働いている香川県出身の司法書士の皆さん。
いつか帰りたくなったら、

香川県、いいところですよ。

ちゃんと覚えておいてください(笑)。

次回は、

「香川県で司法書士として開業するなら」

について書いてみたいと思います。


「香川県で司法書士として働く」シリーズ

第1回 香川県に戻って司法書士として働くという選択
→ 第1回の記事へ

第2回 司法書士に合格したら、すぐ独立しないといけない?
→ 第2回の記事へ

第3回 勤務司法書士として働くというキャリア
→ 今回の記事

第4回 香川県で司法書士として開業するなら
→ 近日公開

第5回 香川県で司法書士として働く・暮らす
→ 近日公開


香川県へのUターンや、香川県で司法書士として働くことを考えている方へ。

独立・勤務など具体的な働き方がまだ決まっていなくても構いません。

当事務所でお答えできる範囲にはなりますが、香川県の司法書士業界について知りたいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

この記事を監修・担当した専門家

司法書士廣瀬修一 (保有資格中小企業診断士、土地家屋調査士、行政書士、AFP)

代表司法書士  廣瀬修一

司法書士に合格した後、どんな事務所で働くか。神戸の司法書士事務所で3年間勤務した経験から、勤務司法書士として得られる実務経験や事務所選び、独立だけではないキャリア、香川県へのUターンという選択肢について紹介します。

保有資格

  • 司法書士
  • 行政書士