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いらない不動産はどうやって処分する?

香川県高松市ひろせ司法書士・行政書士事務所です。

不要な不動産を処分したいというご相談は本当に多いです。
相続した土地放棄する方法として、相続土地国庫帰属制度についてご紹介してきました。

しかし、相続土地国庫帰属制度は、以下のようにハードルが高いものとなっています。
①土地に限られる。
相続又は遺贈によって取得したものに限られる。
③引取ってもらえる土地の要件が厳しい。

今回は、相続土地国庫帰属制度以外の不要な不動産を処分する方法について検討してみましょう。

◆目次◆
1.なぜいらない不動産を処分するのか
 (1)お金がかかる
 (2)不動産の所有者は責任を負う
 (3)次世代に引き継がれる
2.いらない不動産を処分する方法
 (1)売却
 (2)贈与
 (3)有償での引取
3.大切な事

1.なぜいらない不動産を処分するのか

本当にいらない(処分に困る)不動産であるという前提でお話させていただきます。
田舎の農地や山林、空家などいわゆる負動産といわれるものですね。

(1)お金がかかる

不動産を所有しているとお金がかかります。
固定資産税、水利組合のお金、維持費etc.

特に負担が大きいのが維持費です。
農地などは草を生やすと近隣の農地に迷惑がかかります。
除草剤を散布するわけにもいかないので、草刈りをすることになります。
田舎の農地は広いから大変ですね…

(2)不動産の所有者は責任を負う

不動産の所有者には所有者責任というものがあります。
空家が倒壊して第三者に損害を与えたりすると賠償責任を負うことになります。

(3)次世代に引き継がれる

不動産は、処分しない限りなくなりません。
あなたが亡くなっても、相続人が相続放棄をしない限り、相続人に引継がれます。

負動産の押し付け合いで相続争いになることも珍しくありません。
次世代に負担を残さないようにしたいですね。


2.いらない不動産を処分する方法

(1)売却(買ってもらう)

いらない不動産であるならば、売却するのがベストだと思います。
あなたにとっていらない土地でも、誰かにとっては必要な土地かもしれません。

値段が安いとか、あの人には売りたくないとか、高望みは禁物です。
高齢化と人口減少社会です。時間がたつほど買い手は少なくなります。
売れるときに売ってしまいましょう。

※人気のあるエリアなど価値のある不動産は別です。価値のある不動産は適正価格で売れることでしょう。

(2)贈与(タダで引き取ってもらう)

いらない不動産はなかなか売れません。
田舎の農地や山林、空家などをイメージしてみてください。

近隣の方にタダでもいいから引き取ってもらう。
今後の負担がなくなることを考えると、現実的でいい方法だと思います。

(3)有償での引取(お金を払って引き取ってもらう)

買手がいない、タダでももらってくれる人がいない…
そうなるとお金を支払ってでも引き取ってもらうしかありません。

維持費で年間2,30万円くらい支払っているという方も珍しくありません。
その負担が数十年と続くことを考えると、お金を支払って引き取ってもらう選択もいいのではないでしょうか?

最近では、いらない不動産を引き取ってくれるという業者も増えてきています。
不動産引取サービス 株式会社KLC

3.いらない不動産の処分で大切な事

いらない不動産について、私が大切だと思う事は「問題を放置しない。」ということです。

不動産は勝手にはなくなりません。
所有者が方針を決めて処分しない限り持づづけることになります。

そしてそれは次世代へと引き継がれていきます。
子供の世代は、親世代が考えている以上に「不動産はいらんわ~」と思っているかもしれません。
その不動産、引継ぎたいものかご家族と話をしてみてはいかがでしょうか。

不動産の処分について気になる方はひろせ司法書士事務所にご相談ください。
初回無料相談実施です。

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